思うまま自由に生きたい。

私が看護師として、病棟で働いていた時の話。

入院してきた患者さんがよく言っていた言葉があります。それは、「病院にいると自由に動くことができない」「少し前まで自分でできていたことが今はできなくなってしまった」「もうあの世に行くのを待つだけ」とにかくネガティブな発言を聞くことが多かった。

もちろん、リハビリはあるものの自宅にいる時と比べものにならないくらいベッドで過ごす時間が長い。それはそれは、退屈するでしょう。動きたくなるでしょう。反対にもう全くベッドから動きたくなくなることでしょう。

私はどちらの意見も阻止したいと思いました。でも、現実難しいかったのです。

看護師が恐れていることの一つが「転倒」です。いかに患者さんが、転倒しないように安全に過ごしていただくか安全を守る義務があるのです。

しかし、時には患者さんの能力を低下させ、幸せを奪ってしまうことにもなります。

忙しい時に、患者さんから「ちょっと散歩に行きたいんだけど」朝一番から「ラジオ体操がしたい、ちょっと朝散歩に行きたい」こんな訴えがよくありました。

対応したい気持ちはあるのですが、特に朝一番はやることが多すぎるし、スタッフも少ないため対応できないのです。

患者さんがベッドから立ち上がるとナースコールが鳴り、「座っててくださいね」と一言。またま、センサーコールで病室に向かい同じ言葉を繰り返す。

看護師側の自己都合だとしても、患者さんの安全を守るためにはベッドにいていただくしかないのです。

運動する機会を奪ってしまい、どんどん筋力低下を引き起こし、もとのような生活が送れなくなってしまう。

「もう1人では生活できなくなった、家族も施設をすすめるし行きたくないけど施設に入る」そう決断する患者さんも多くみてきました。でも、その言葉の先には笑顔ではなく悲しみを感じます。「本当は住み慣れた場所で、思うままに自由に、残りの人生楽しみたい」ほとんどの方がこう思うのではないでしょうか?

私は、この願いを叶えるためのサポートをしたと思ったのです。

もし、病気になって入院する前に予防ができていたとしたら、多少動くことができない期間があったとしても、自分の足で立って歩き続けることができるような筋力をつけることができていたら、あるいは歩けなくてもすぐに筋力を取り戻すことができるのであれば。

患者さん、そして家族、友人多くの人が笑顔になるはず!!

だから私は、健康に生きるために運動することの必要性を伝え続けたい!

一度きりの人生、最期まで自分の思うまま自由に生きることができるように、今日も皆様に健康を届けます!!